2026年8月28日
日本の大学(英語学士課程)に進学するベトナム国内のベトナム人高校生に対する奨学金給付事業(以下、本奨学金)で、本奨学金に合格した第4期生9名の壮行会とメディア説明会(本イベント)を開催しました。 2026年7月13日にハノイ市内のホテルで開催した本イベントには、奨学生9名および奨学生の家族、奨学生在籍高校の教員が出席するとともに、駐ベトナム日本国特命全権大使、ベトナム外務省やベトナム教育訓練省の関係者も参加しました。また、ベトナム国内から多数のメディア関係者も本イベントに出席しました。
■駐ベトナム社会主義共和国日本国特命全権大使 伊藤 直樹閣下のスピーチ
ファーストリテイリング財団が実施する将来を担う若い世代への支援は、一人ひとりの学生の夢を後押しするとともに、日本とベトナムの未来を担う人材の育成につながる大変価値のある取組であると考えております。奨学生の皆さんが日本で4年間、英語による学士課程で学ぶことは、専門知識を身につけるだけでなく、多様な文化や価値観に触れ、国際的な視野を養う大変貴重な機会となることでしょう。実際に、ベトナムのレー・ミン・フン首相も、日本での留学経験を生かして国の発展に尽力されています。皆さんにも、将来、それぞれの専門分野でそれぞれのキャリアを発展させるとともに、日本で得た経験や人とのつながりを生かし、日本とベトナムを結ぶ架け橋となっていただくことを期待しております。
■ベトナム人奨学生(4期生)Đinh Gia Khánhさん(2026年秋から東京大学 PEAK<国際日本研究コース>に進学予定)のスピーチ
私の最大の夢は、私が過ごしてきたダナン、そしてベトナムの発展に貢献し、優秀な若者たちが地元に残って活躍したいと思える、本当の意味で「住みやすい街」をつくることです。 ベトナムの発展の第一歩は、港を中心とした物流インフラの充実にあると考えています。海運・港湾産業が発展すれば、交通渋滞の改善だけでなく、多くの雇用が生まれ、ベトナム製品が世界市場でより競争力を持つようになります。そうした積み重ねが、ベトナムのさらなる成長と高所得国への発展につながると信じています。 私にとって日本は、この目標を実現するために最も適した場所です。ファーストリテイリング財団の奨学生として、高度な教育環境に身を置き、先進的な技術や柔軟な経営の考え方を学びながら、世界トップレベルの知識と経験を身につけたいと考えています。
■ベトナム人奨学生(4期生)Nguyễn Thị Ngọc Linhさん(2026年秋から国際基督教大学College of Liberal Artsに進学予定)のスピーチ
経済やテクノロジーが急速に発展する現代において、これからのベトナムには優れた製品やサービスを提供するだけでなく、その良さや魅力を世界に発信していくことも必要だと感じています。ベトナムの製品やブランドの背景にある文化や人々の思いを伝えることで、製品の価値だけでなく、ベトナムという国への理解を深めることにもつながるからです。 私が日本を選んだ理由は、日本が伝統と革新を調和させながら、文化やビジネスの中心に常に「人」を置いている国だからです。日本での学びを通して、そのような価値観を身につけたいと思っています。また、教育は個人の人生を変えるだけではなく、国や地域を越えて人々を結びつける架け橋になると信じています。 そして将来は、日本で得た知識や経験を生かし、ベトナムの魅力を世界へ発信していきたいと思っています。
■ベトナム人奨学生(4期生)Trương Khắc Ngọc Thạchさん(2026年秋から九州大学工学部に進学予定)のスピーチ
私は幼い頃から、機械やエンジン、航空機などの技術に興味を持ち、人々が新しいアイデアを実際の製品や技術として形にしていくことに大きな魅力を感じてきました。 私にとって日本で機械工学や航空宇宙工学を学ぶことは、専門知識を身につけるだけではなく、自らの可能性に挑戦し、新たな成長を目指す貴重な機会でもあります。私が日本を選んだ理由は、日本が高い技術力と、ものづくりの精神を持ち、規律や精密さを大切にしながら、その技術を社会に役立つ価値へと結びつけてきた国だからです。 将来は、日本で得た知識と経験を生かし、ベトナムの発展、特に工学・技術分野の発展に貢献したいと考えています。また、大学での学びや交流を通じて、ベトナムと日本をつなぐ架け橋となれるよう努めていきたいと思います。
■ファーストリテイリング財団 小山紀昭統括事務局長のスピーチ
本奨学金の4期生として選ばれた9名の奨学生の皆さんは、全員とても優秀で、それぞれ明確な志をもって日本に留学します。彼らが、今後の両国の発展に大きく貢献してくれるよう、日本に留学後も、継続的に私ども財団もサポートしていきたいと思っております。